Typography Scale
Typography Scale設計ガイド|Webで迷わない文字サイズ設計の結論
2025-12-19
結論:この設定で9割の案件は破綻しない
Base: 16px Ratio: 1.25 Line-height: 本文 1.6 / 見出し 1.2
迷ったらこれ。問題が出たら変える。計算は Typography Scale で。
私の設計基準
Typography Scale は「美しさ」ではなく 「説明可能性」と「再現性」 のために使う。
デザインレビューで「なぜこのサイズか?」に即答できない設計は採用しない。
「なんとなく32px」ではなく「base 16px × ratio 1.25 の3段階上」。これが言えるだけで、設計の信頼性が変わる。
この記事が解決する状況
| あなたの状況 | 読むべきセクション |
|---|---|
| 「見出しは何pxにすればいい?」 | 結論の設計 |
| なんとなくでフォントサイズを決めている | なぜTypography Scaleか |
| 比率の選び方がわからない | 比率の選び方 |
| line-heightの設定に迷う | line-heightの設計 |
| チームで設計を共有したい | 実装と命名 |
なぜTypography Scaleか
「なんとなく」設計の問題
h1 { font-size: 32px; }
h2 { font-size: 24px; }
h3 { font-size: 20px; }
- なぜ32px? → 根拠がない
- 追加の見出しが必要になったら? → また「なんとなく」
- 他人に説明できる? → できない
Typography Scaleの価値
size = baseSize × ratio^n
- 根拠がある → 「なぜその数値か」を説明できる
- 一貫性がある → 全体が調和する
- 拡張できる → 新しいサイズも計算で導出
属人的な「センス」から、再現可能な「設計」へ。
結論の設計を深掘りする
Base: 16px
ブラウザのデフォルトが16px。これに合わせることで:
- ユーザーのフォントサイズ設定が正しく反映
- remでの計算が直感的(1rem = 16px)
- アクセシビリティの基準を満たす
変える理由がない限り、16pxから始める。
Ratio: 1.25(Major Third)
| 比率 | h1サイズ(4段階上) | 印象 |
|---|---|---|
| 1.125 | 25.6px | 控えめ |
| 1.25 | 39.1px | バランス良い |
| 1.333 | 50.5px | ダイナミック |
| 1.618 | 111.1px | インパクト重視 |
1.25は「読みやすさ」と「視認性」のバランスが最も良い。
Line-height: 本文 1.6 / 見出し 1.2
| 用途 | line-height |
|---|---|
| 本文 | 1.6 |
| 見出し | 1.2 |
大きいサイズほど詰める。 64pxの見出しに1.6を適用すると行間が38.4px、スカスカに見える。
比率の選び方
迷ったら1.25
| サイト種別 | 比率 |
|---|---|
| ブログ・メディア | 1.2 |
| コーポレート・EC | 1.25 |
| LP・プロモーション | 1.5〜1.618 |
| ダッシュボード | 1.067〜1.125 |
比率が合わないサイン
- 見出しが大きすぎて画面を圧迫 → 比率を下げる
- 見出しと本文の差がわからない → 比率を上げる
- 例外が増える → 比率自体を見直す
line-heightの設計
基本ルール
| サイズ | line-height |
|---|---|
| 小さいテキスト | 1.6〜1.8 |
| 本文(16px) | 1.5〜1.6 |
| 小見出し | 1.3〜1.4 |
| 大見出し | 1.1〜1.2 |
小さいほど広げる、大きいほど詰める。
単位なしで指定する
/* ✓ 推奨 */
line-height: 1.6;
/* ✗ 避ける */
line-height: 24px;
単位ありだと子要素に「計算値」が継承され、問題が起きる。
実装と命名
命名規則
| 規則 | 例 | 使いどころ |
|---|---|---|
| Semantic | xs, sm, base, lg, xl | 迷ったらこれ |
| Heading | h1, h2, h3, body | HTMLと対応 |
| Numeric | 100, 200, 300 | 大規模システム |
使うサイズだけ残す
生成された9段階すべてを使う必要はない。実際に使うのは5〜7段階。
:root {
--font-size-sm: 0.875rem;
--font-size-base: 1rem;
--font-size-lg: 1.25rem;
--font-size-xl: 1.5rem;
--font-size-2xl: 2rem;
--font-size-3xl: 2.5rem;
}
よくある失敗
| 失敗 | 対処 |
|---|---|
| スケールを無視して個別調整 | スケール自体を見直す |
| 比率が大きすぎる | 1.25から始める |
| 全サイズを使おうとする | 5〜7段階に絞る |
| line-heightを固定値で指定 | 単位なしで |
例外ケース
以下は「結論の設定では合わない」場合だけ読めばいい。
LP・プロモーション
インパクト重視なら ratio 1.5〜1.618。ただしh1が100px超えになるので使う場面を選ぶ。
ダッシュボード・管理画面
情報密度優先なら ratio 1.067〜1.125。差は最小限に。
印刷物と統一
√2(1.414)はA4などの紙のサイズ比と同じ。印刷物と親和性が高い。
設計チェックリスト
| 項目 | 推奨 |
|---|---|
| Base | 16px |
| Ratio | 1.25 |
| 本文line-height | 1.6 |
| 見出しline-height | 1.2 |
| 命名規則 | Semantic |
| 使用段階数 | 5〜7 |
まとめ
Base 16px / Ratio 1.25 / Line-height 1.6
これで始めて、問題が出たら変える。
| 判断 | 結論 |
|---|---|
| Baseサイズ | 16px |
| 比率に迷ったら | 1.25 |
| line-height | 本文1.6、見出し1.2 |
| 命名規則 | Semantic |
「何pxにすればいい?」は、この記事で終わり。 計算は Typography Scale で。
関連ツール
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