Diff
Diffツールで契約書の変更点を確認する|差分は見せるが責任は取らない
2025-11-24
:::note ※契約書比較でDiffを使いたい人向けの「用途特化」記事です :::
結論(私の判断基準)
Diffは「どこが変わったか」を教えてくれる。「その変更でいいか」は人間が判断する。
契約書の「意味」が変わる箇所は、Diffでは判断できない。差分は見せてくれるが、責任までは取ってくれない。
契約書比較で起きる事故(私が見たケース)
- 細かい文言変更に気づかずサイン
- 金額や期日がこっそり変わっていた
- 削除された条項を見落とした
- 免責事項が追加されていた
目視での確認は限界がある。特に長文の契約書では。
Diffで「確認すべきこと」と「確認できないこと」
確認すべきこと(Diffの役割)
- どの行が変わったか
- 何が追加されたか
- 何が削除されたか
確認できないこと(人間の役割)
- その変更が自社に不利かどうか
- 法的なリスクがあるかどうか
- ビジネス上の影響
Diffは差分を見せてくれるだけ。判断は人間がやる。
契約書比較プリセット
「契約書比較」を選ぶと、以下が自動設定される:
| 設定項目 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| 比較単位 | 行 | 条項単位で把握 |
| 空白 | 無視しない | 全角スペースの有無も検出 |
| 配色 | 淡い緑/ピンク | 印刷しても見やすい |
確認の手順(私のやり方)
- 左側に 旧版(自社ドラフト) を貼る
- 右側に 新版(先方からの修正版) を貼る
- 削除された箇所(ピンク)を最初にチェック
- 追加された箇所(緑)の内容を精査
- 金額、期日、固有名詞は特に注意
削除は追加より見落としやすい。だから削除を先に見る。
要注意の変更パターン
| パターン | リスク |
|---|---|
| 数字の変更 | 金額、期日、割合。1桁違うだけで大問題 |
| 主語の変更 | 「甲は」→「乙は」で責任の所在が逆転 |
| 否定語の追加・削除 | 「できる」→「できない」で意味が逆 |
| 条項の削除 | 削除は見落としやすい。必ずチェック |
Diffで「やってはいけないこと」
「Diffで確認したから大丈夫」と安心する
Diffは差分を見せるだけ。その差分が問題かどうかは教えてくれない。
変更の「意図」をDiffで推測する
「なぜ変えたのか」は先方に聞く。Diffで推測しても意味がない。
最終判断をDiffに任せる
契約書の最終判断は人間がやる。法務に確認する。Diffは補助ツールに過ぎない。
データの安全性
契約書は機密情報。このツールはブラウザ内で完結し、サーバーにデータを送信しない。
社外に出せない契約書でも使える。
この記事で解決しない場合
- 基本的な使い方を知りたい → Diffツールの基本的な使い方
- Diffの思想を知りたい → Diffツールは「判断コスト削減」の道具
Diffは「どこが変わったか」を教えてくれる。それでいいかは、あなたが判断する。