Diff
Diffツールは「比較」ではなく「判断コスト削減」の道具
2025-11-25
:::note ※Diffツールを使う前に読む「思想」記事です。各論は子記事へ。 :::
このツールを作った理由
「修正しました」と渡されたファイル。目視で差分を追うのは事故のもと。
私は過去に、契約書の1行削除を見落としてクライアントに謝罪したことがある。目視では限界がある。
Diffツールは「比較する」ための道具ではない。**「読む量を減らす」**ための道具。
変わっていない部分を読まなくて済むようになる。それがDiffの価値。
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Diffで「やるべきこと」と「やってはいけないこと」
やるべきこと
- 変更箇所の特定:どこが変わったかを機械に任せる
- 見落とし防止:人間が全文読み直すより確実
- 確認コストの削減:変わっていない部分を読まない
やってはいけないこと
- 変更の「意味」の判断:Diffは差分を見せるだけ。その変更が正しいかは人間が判断する
- 複雑なリファクタリングの追跡:構造が大きく変わったコードは、Diffでは追えない
- 安心材料としての使用:「Diffで確認したから大丈夫」は危険。最終判断は人間
私がDiffを「使わない」場面
使わない場面1:全体の流れを理解したいとき
Diffは「差分」しか見せない。文章やコードの全体構成を理解したいときは、Diffではなく全文を読む。
使わない場面2:複雑なリファクタリング
関数の分割、ファイルの移動、構造の大幅な変更。Diffで追おうとすると、逆に時間がかかる。
こういうときは差分を見るのではなく、変更した本人に「何を変えたか」を聞く方が早い。
使わない場面3:変更の「意図」を確認したいとき
契約書の文言変更。Diffは「ここが変わった」と教えてくれる。でも「なぜ変えたのか」「この変更で何が起きるか」は教えてくれない。
Diffは差分を見せてくれるが、責任までは取ってくれない。
私がDiffを「使う」場面
使う場面1:「修正しました」と言われたとき
何が変わったかを特定する。依頼した修正が入っているか、意図しない変更がないかを確認する。
使う場面2:設定ファイルの変更確認
本番サーバーに適用する前に、何が変わるかを目視確認する。1行の違いで障害が起きることがある。
使う場面3:過去の自分のコードとの比較
「動いていた時」と「動かなくなった時」のコードを比較。変更点から原因を特定する。
機械に任せる部分、人間が見る部分
| 機械に任せる | 人間が見る |
|---|---|
| 変更箇所の特定 | 変更が正しいかの判断 |
| 差分のハイライト | 意図しない変更の検出 |
| 行番号の対応 | ビジネス上の影響判断 |
Diffは「どこが変わったか」を教えてくれる。「それでいいか」は人間が決める。
この記事から読むべき子記事
目的別に選んでください。
| 状況 | 読むべき記事 |
|---|---|
| 初めて使う | Diffツールの基本的な使い方 |
| モードの選び方がわからない | 比較モード使い分けガイド |
| オプション設定を知りたい | オプション設定ガイド |
| 契約書の比較に使いたい | 契約書の変更点を確認する |
| 原稿校正に使いたい | 原稿校正を効率化する |
| コードレビューに使いたい | コードレビューを効率化する |
結局どうするか
Diffは「読む量を減らす」道具。比較するための道具ではない。
変更箇所の特定は機械に任せる。その変更が正しいかは、人間が判断する。
Diffを過信しない。最終判断は必ず人間がやる。