Diff
Diffツールで原稿校正を効率化する|任せすぎた失敗から学んだこと
2025-11-04
:::note ※原稿校正でDiffを使いたい人向けの「用途特化」記事です :::
結論(私の判断基準)
Diffは「どこが変わったか」を教えてくれる。「それでいいか」は人間が判断する。
私はDiffに任せすぎて失敗したことがある。その教訓も含めて書く。
校正作業で起きる事故
原稿の修正依頼を出して、戻ってきたファイル。「修正しました」の一言だけ。
- どこを直したのか分からない
- 依頼していない箇所も変わっている
- 修正漏れがあるのに気づかず公開
目視で全文読み直すのは非効率だし、見落とす。
私がDiffに任せすぎた失敗
Diffで変更箇所だけ確認して、そのまま公開した。
後で読者から「文章がつながっていない」と指摘された。
原因:ライターが段落を入れ替えていた。Diffでは「削除」と「追加」として表示されたが、私はそれを「修正」だと思い込んだ。前後の文脈を読まなかった。
Diffは「差分」しか見ない。文章の「流れ」は見ない。
それ以来、Diffで変更箇所を特定した後、その前後の段落も必ず読むようにしている。
文章校正プリセット
「文章校正」プリセットを選ぶと、以下が自動設定される:
| 設定項目 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| 比較単位 | 単語 | 文字単位だと細かすぎる |
| 大小文字 | 無視 | 表記揺れで差分が出すぎるのを防ぐ |
| 空白 | 無視 | 改行位置の違いを除外 |
確認の手順(私のやり方)
- 左側に 修正前 の原稿を貼る
- 右側に 修正後 の原稿を貼る
- ハイライト箇所を上から順に確認
- 変更箇所の前後の段落も読む(これが重要)
- 依頼した修正が反映されているかチェック
- 意図しない変更がないかチェック
よくある落とし穴
落とし穴1:空白無視が裏目に出る
全角スペースと半角スペースの違いを検出したい場合は、空白無視をオフにする。
落とし穴2:表記揺れの検出ができない
「サーバー」と「サーバ」のような表記揺れを見つけたい場合は、単語単位ではなく文字単位に切り替える。
落とし穴3:段落構成の変更を見落とす
大幅に構成が変わった場合、行単位に切り替えると段落の移動が分かりやすい。
Diffで「やってはいけないこと」
変更箇所だけ見て終わりにする
変更箇所の前後の文脈を必ず読む。Diffは「差分」しか見ないから。
「Diffで確認したから大丈夫」と安心する
Diffは差分を見せるだけ。文章の質は判断してくれない。
この記事で解決しない場合
- モードの選び方がわからない → 比較モード使い分けガイド
- Diffの思想を知りたい → Diffツールは「判断コスト削減」の道具
Diffは「どこが変わったか」を教えてくれる。その変更で文章が成立しているかは、あなたが読んで判断する。