font-weightの数値と見た目|太さを信用してはいけない理由
:::note ※font-weightの数値で悩んでいる人向けの「判断用」記事です :::
結論(私の判断基準)
- 使うウェイトは2種類で十分:400(本文)と 700(見出し)
- 同じ数値でもフォントで見た目が違う:数値表を鵜呑みにしない
- 迷ったら:400/700 の2種類に絞る。3種類以上は散らかる
💡 実際に試したい → Font Preview で目視確認
よくある失敗(私が実際にやった)
失敗1:数値を信じてフォントを変えた
游ゴシックで 700 を使っていた。Noto Sans JP に変えたら、同じ 700 でも太すぎて見出しが「重い」印象になった。
/* 同じ 700 でも印象が違う */
h1 {
font-family: 'Yu Gothic', sans-serif;
font-weight: 700; /* 上品 */
}
h1 {
font-family: 'Noto Sans JP', sans-serif;
font-weight: 700; /* やや重い */
}
フォントを変えたら、ウェイトをゼロから見直す。
失敗2:ウェイトを使いすぎた
「デザインシステムを作ろう」と思って、400/500/600/700 の4種類を定義した。
結果、どこでどのウェイトを使うか迷うようになり、サイト全体が散らかった印象になった。
今は 400/700 の2種類に絞っている。足りないと思ったことはない。
失敗3:フォントが持っていないウェイトを指定した
/* ❌ 游ゴシックは 500 を持っていない */
.subheading {
font-family: 'Yu Gothic', sans-serif;
font-weight: 500;
}
ブラウザが勝手に近いウェイト(400 か 700)を選ぶ。意図しない見た目になる。
使う前にフォントが持っているウェイトを確認する。
フォントによる見た目の違い
同じ数値でも、フォントで印象が全然違う。
| フォント | 400 の印象 | 700 の印象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Noto Sans JP | やや太め | かなり太い | 視認性重視 |
| 游ゴシック | 細め | 標準的 | 上品な印象 |
| ヒラギノ角ゴ | 標準的 | やや太め | Mac標準 |
数値表を覚えても、フォントを変えたら全部変わる。
数値と名前の対応
参考として。ただし「覚える」より「試す」方が確実。
| 数値 | 名前 | 私の使い方 |
|---|---|---|
| 100 | Thin | 使わない |
| 200 | Extra Light | 使わない |
| 300 | Light | 稀にサブテキスト |
| 400 | Regular | 本文(メイン) |
| 500 | Medium | 小見出しで稀に |
| 600 | Semi Bold | 使わない |
| 700 | Bold | 見出し(メイン) |
| 800 | Extra Bold | 使わない |
| 900 | Black | 使わない |
実務では 400 と 700 だけ使っている。500 を使うのは「400 では弱いが 700 では強すぎる」特殊なケースのみ。
対応していないウェイトの挙動
フォントが指定ウェイトを持っていない場合、ブラウザが近いウェイトを選ぶ。
指定: 600
↓
フォントが持つウェイト: 400, 700
↓
結果: 700 が適用される
これが「意図しない太さ」の原因。フォントが持っているウェイトを事前に確認する。
なぜ 400/700 に絞るのか
理由は3つ。
- 運用コスト:ウェイトが増えると「どこで何を使うか」の判断が増える。判断が増えるとミスが増える
- 可読性:本文は400、強調は700。これ以上の差は読者に伝わらない
- パフォーマンス:ウェイトが増えるとフォントファイルが増える。表示が遅くなる
私は運用コストを最優先している。デザインの幅より、迷わないことを選ぶ。
/* これで十分 */
body { font-weight: 400; }
h1, h2, h3 { font-weight: 700; }
3ウェイトが必要になるケース
/* 小見出しを差別化したい場合のみ */
body { font-weight: 400; }
.subheading { font-weight: 500; }
h1, h2 { font-weight: 700; }
ただし、これが必要になることは稀。
避けたいパターン
| パターン | 問題 |
|---|---|
| 4種類以上のウェイト | 散らかった印象 |
| 100や200を本文に | 可読性低下 |
| 800や900を多用 | 重苦しい印象 |
可変フォントの場合
可変フォントは 100〜900 の任意の値を指定可能。
/* 450 や 550 など中間値も使える */
.custom-weight {
font-weight: 450;
}
ただし、「中間値が使える」からといって使う必要はない。400/700 で足りるなら、それでいい。
迷ったときの判断
| 迷い | 私の判断 |
|---|---|
| 何種類使うか | 2種類(400/700) |
| 500 を使うか | 基本使わない |
| フォントを変えた | ウェイトをゼロから見直す |
**迷ったら 400/700。**これで足りないケースはほとんどない。
この記事で解決しない場合
- 可変フォントについて詳しく知りたい → Variable Fonts入門
- フォント設計の全体像を知りたい → Webフォント設計の判断基準
400/700 の2種類で足りないと思ったことはない。