Color Palette
コントラスト比とWCAG基準|守る本当の理由はクレーム回避
2025-11-10
:::note ※コントラスト比を確認したい人向けの「基準+実務判断」記事です :::
結論(私の判断基準)
- 本文テキスト:4.5:1 以上(AA基準)。これを下回ると「読みにくい」とクレームが来る
- 見出し(18px以上):3:1 以上
- 迷ったら:4.5:1 を目指す。足りなければ色を変える
私がWCAGを守る本当の理由は、クレームと改修コストを減らしたいから。「アクセシビリティのため」は建前。
🚀 コントラスト比を確認 → Color Palette Generator
WCAGを守らないとどうなるか
起きること1:「読みにくい」とクレームが来る
薄いグレーのテキスト。デザインとしては「洗練されている」。
でも、目が疲れている人、老眼の人、明るい場所でスマホを見ている人には読めない。
「読みにくい」と言われたら、色を変えるしかない。
起きること2:公開後の改修コスト
設計時に色を変えるのは簡単。公開後に変えるのは10倍大変。
デザイン全体の整合性を取り直す必要がある。関係者への説明も必要。
最初からWCAGをクリアしておけば、この手間がない。
起きること3:法的リスク(海外向け)
アメリカやEUでは、アクセシビリティ基準を満たさないサイトは訴訟対象になりうる。
日本国内向けでも、公共系サイトは基準を満たす必要がある。
WCAG 2.1 の基準
| レベル | コントラスト比 | 適用対象 |
|---|---|---|
| AA | 4.5:1 以上 | 通常テキスト(18px未満) |
| AA | 3:1 以上 | 大きいテキスト(18px以上) |
| AAA | 7:1 以上 | 通常テキスト(より厳格) |
私は AA(4.5:1)を最低ラインにしている。AAA は「達成できれば嬉しい」程度。
よくある問題(私が見たケース)
問題1:グレーのテキストが薄すぎる
/* ❌ コントラスト不足(2.5:1) */
color: #aaaaaa;
/* ✅ AA基準クリア(4.54:1) */
color: #767676;
デザイナーから「この薄いグレーで」と言われても、4.5:1 を下回るなら変えてもらう。
問題2:薄い背景 + 薄いテキスト
/* ❌ 両方薄い(1.96:1) */
background: #f0f0f0;
color: #999999;
/* ✅ テキストを濃く(4.58:1) */
background: #f0f0f0;
color: #595959;
確認方法
計算式を覚える必要はない。ツールで確認すればいい。
- Chrome DevTools:Elements パネルで色をクリック
- WebAIM Contrast Checker:webaim.org/resources/contrastchecker
- Color Palette Generator:パレット内のコントラスト比を表示
私は Chrome DevTools で確認している。コードを書きながら即座に見られる。
UI要素の基準
| 要素 | 最低コントラスト比 | 私の判断 |
|---|---|---|
| 本文テキスト | 4.5:1 | 絶対守る |
| 見出し(18px以上) | 3:1 | 守る |
| プレースホルダー | 3:1 | 守る(入力例なので薄くてもOKという意見もあるが、私は守る) |
| ボタン境界線 | 3:1 | 守る |
迷ったときの判断
| 迷い | 私の判断 |
|---|---|
| どの基準を使うか | AA(4.5:1)を最低ライン |
| デザイナーが薄い色を指定 | 4.5:1 を下回るなら変えてもらう |
| AAA を目指すか | 達成できれば嬉しい程度。必須にはしない |
この記事で解決しない場合
- 色覚多様性に配慮したい → 色覚多様性に配慮した配色
- 配色の思想を知りたい → Web配色は「事故を減らす設計」
WCAGを守るのは「正しいから」ではない。「守った方が楽だから」。クレームと改修コストを減らせる。