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letter-spacing(字間)の調整ガイド|触る前に知るべきこと
2025-10-28
:::note ※字間を調整すべきか迷っている人向けの「判断用」記事です :::
結論(私の判断基準)
- 日本語本文:触らない(0 のまま)
- 見出し:0.02〜0.05em まで。0.1em 以上は広げすぎ
- 迷ったら:広げない。広げすぎは取り返しがつかない
💡 実際に試したい → Font Preview で目視確認
よくある失敗(私が実際にやった)
失敗1:「高級感」を出そうとして広げすぎた
/* ❌ 私がやった失敗 */
h1 {
letter-spacing: 0.15em;
}
クライアントから「なんかスカスカに見える」と言われた。
高級感を出したかったが、広げすぎると「デザインしている感」だけが残る。今は 0.03〜0.05em を上限にしている。
失敗2:本文を詰めて「モダン」にしようとした
/* ❌ 読みにくくなった */
body {
letter-spacing: -0.03em;
}
欧文サイトの真似をした。日本語は文字が正方形に近いので、詰めると窮屈で長文が読めなくなる。
**日本語本文はマイナス値禁止。**これは私の中で絶対ルール。
失敗3:全体に一律適用した
/* ❌ 見出しも本文も同じ値 */
* {
letter-spacing: 0.1em;
}
見出しは良かったが、本文が読みにくくなった。要素ごとに適切な値は違う。
調整が必要になる「兆候」
letter-spacingを触るべき場面は限られている。
| 兆候 | 対応 |
|---|---|
| 大きな見出しが「詰まって」見える | 0.02〜0.05em 広げる |
| ボタンの文字が「窮屈」に見える | 0.05〜0.08em 広げる |
| 欧文の大文字が読みにくい | 0.05〜0.1em 広げる |
| 本文が「読みにくい」気がする | letter-spacingではなくline-heightを疑う |
最後の項目が重要。「読みにくい」と感じたとき、字間より行間が原因であることが多い。
用途別の目安
| 用途 | 私の設定 | 備考 |
|---|---|---|
| 本文 | 0 | 触らない |
| 見出し | 0.02〜0.05em | 0.05em を超えることはほぼない |
| キャプション | 0 | 小さい文字は広げると余計読みにくい |
| ボタン・ラベル | 0.05〜0.08em | 視認性が必要な場合のみ |
| ロゴ・タイトル | デザイン次第 | ここだけは自由に |
日本語と欧文の違い
| 言語 | 私の設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 日本語 | 触らない | フォント側で最適化済み |
| 欧文 | やや広げてもOK | 文字幅がバラバラ、調整前提の設計 |
日本語フォントは最初から適切な字間で設計されている。触らないのが正解。
実装パターン
/* 私が実際に使っている設定 */
/* 本文: 触らない */
body {
letter-spacing: 0;
}
/* 見出し: 控えめに広げる */
h1, h2, h3 {
letter-spacing: 0.03em;
}
/* ボタン: 視認性重視 */
.btn {
letter-spacing: 0.06em;
}
迷ったときの判断
| 迷い | 私の判断 |
|---|---|
| 広げるか迷う | 広げない |
| どのくらい広げるか迷う | 0.03em から始める |
| 本文を詰めたい | 絶対にやらない |
**迷ったら触らない。**letter-spacingは「必要なときだけ触る」プロパティ。
この記事で解決しない場合
- 行間を調整したい → line-heightの最適値を探る(「読みにくい」原因は行間のことが多い)
- フォント設計の全体像を知りたい → Webフォント設計の判断基準
letter-spacingは「必要なときだけ触る」プロパティ。迷ったら触らない。それで困ったことはない。